- 自己分析って何?
- 自己分析ってどうやればいいの?
- 他の人と差別化する自己分析をするにはどうすれば良いのだろう?
本記事ではそんな疑問を抱えた人たちに向けた内容となっている.
特に,後者のエリート就活生にとっては有意義な内容になっていると思う.
なお,本記事で紹介する自己分析を行えれば通常の自己分析に加えて下記3つの要素で差別化が出来るはずだ.
- 面接における圧倒的な説得力と対応力
- オンリーワンの志望動機
- 圧倒的な当事者意識
[筆者プロフィール]
理系大学院生(2020年3月卒).就活時代,論理的な通過する面接術などを考案・検証し,外資コンサル・大手メーカーの選考を攻略してきた(最終面接到達率100%).同期にノウハウ及びマインドを提供し再現性を確認済.2020年4月より,某大手メーカーに就職.
目次
自己分析の必要性
就活では面接官に自分という商品を売り込むためにプレゼンしなければならない.
プレゼンでは説得力を持たせるために主観ではなく客観的に見た魅力を提案する必要がある.
主観的なプレゼン=ただの押しつけ,エゴ ➡評価に値しない
客観的なプレゼン=良さが分かる ➡評価できる
では客観的に自分を評価するためにはどうすれば良いのだろうか.
そう,そこで自己分析が必要になる.
自己分析では,自身の過去の行動や意思決定から自分という人間を分析していき,判断基準等を定義することで客観的に評価する.
この段階でなんとなく自己分析の必要性が伝わってくれたら嬉しい.
具体的な自己分析の効果については後述するのでそこで理解してもらえれば十分だ.
なお,本記事では就活においての自己分析に焦点を絞って述べていくが,これは恋愛や交友関係,ビジネスにおいても役に立つ.
これらについては今後別の記事で解説する予定だ.
一般的な自己分析のやりかた例
成長曲線からの自己分析
大まかな手順は下記の流れである.
1.横軸に時間,縦軸に成長度,とした自身の成長曲線を作成する.
2.グラフ上で傾きが変化している時期に何が起きたかを記述する.
3.その出来事が自身にどう影響を及ぼしたか,なぜそうなったかを記述する.
これらを行うことで人生の流れが分かり,学チカのエピソードの候補も見つかるはずである.
自分が好きなこと・得意なことを考える
なぜこれが好きなのか得意なのかを考える.
これにより,自身がどこにモチベーションを感じ,どういうことを好むのかが分かる.
他にも友人に対して自分はどういう人間か聞く「他己分析」等,様々なやり方があるが,私の周りの就活生がやっていた自己分析はこのぐらいであった.
もちろんこれらが悪いわけではないが,本記事を読んでいる読者の皆様にはもう一歩進んだ「差別化」する自己分析をして頂きたいと思う.
差別化する自己分析
・面接における対応力と圧倒的な説得力
・オンリーワンの志望動機
・圧倒的な当事者意識
それでは冒頭で挙げた上記3点を獲得する自己分析のやり方を紹介していく.
Step 1 小学生から現在までの年表を作る
[動機の根拠になる体験を増やすため]
ここでは,自分が選択した事・やったことを出来るだけ多く列挙する.
(例)放課後の遊び,部活,高校への進学,浪人等
Step 2 列挙した項目に対してなぜを5回繰り返す
[意思決定の判断軸を見つけるため]
「なぜを5回繰り返す」はトヨタの問題解決手法の一つでもあり,物事の真因を見つけるために有効な手段である.
ちなみにこれを行うことで面接における深堀にもついていけるため,面接対策にもなる.
例)部活でサッカー部を選んだ
- なぜ選んだのか
→遊びでやっていたから - やっていたからといってなぜサッカー部にしたのか
→少し自信があって挑戦したいと思ったから - なぜ挑戦したいと思ったのか
→(経験者達の多い)高いレベルの中で自分が活躍出来たら気持ちいいから - なぜ気持ち良いと感じるのか
→自分の成長を実感できるから - 成長を実感できるとなぜ気持ち良いのか
→それだけ努力したことと努力の結果が出ることによって達成感を感じるから
総評
(少し自信のある分野でかつ,)高いレベルの中で努力し,結果を出すことで達成感を感じる人間.達成感を得る為に,敢えて高い目標を掲げて挑戦するきらいがある.
このようになぜを5回繰り返すことで自分でも気づけていない潜在的な意思決定を言語化することが出来る.
※自分年表のイメージを表1に示す.
表1 自分年表例
Step 3 未来についても考える(めちゃくちゃ重要!)
[圧倒的な当事者意識とオリジナルの志望動機の獲得]
本ステップが差別化するために最も重要な要素である.
流れは下記の通りである.
- 自分年表に未来も加える.
- 将来どうなりたいのか,プライベート・仕事どちらについても考える.
- なるべく具体的に,時間軸も意識する.
- Step 2と同じことを未来についても行う.
Point. 必ず説得力をもたせる.こうなりたいなどの願望に対して説得力をもたせる為には過去の体験が一番.
例)△△になりたい.なぜなら○○の経験から□□と感じ(感情の変化等),××したいと考えたからである.
これをすることでなりたい将来像を実現するための手段として☆☆会社を志望するという構図が出来る.
就職が手段と言えるレベルになっていればキャリアビジョンは明確になっており,圧倒的な当事者意識の獲得が出来ているといえよう.
※具体的な志望動機の書き方の記事は今後公開する予定である.
うまくいかない時のコツ
友達にインタビューしてもらう(おススメ)
逐一なぜ?と聞いてもらい,友達が納得出来ていなければ理由が抽象的or説得力にかけることになる.
また,客観的な視点から「それってこういうことじゃない?」と教えてくれることも多い.
自己分析補助ツールを使う
実際に私が使用していた自己分析補助ツールが次の書籍だ.
書籍に付属のシリアルコードから診断サイトで診断してくれる.
※シリアルコード一つにつき,一つのアカウントなので中古品だと使用できない可能性が高いです.
これはマジで購入してよかった!指導する後輩全員におすすめしている.
詳しくは別の記事で紹介する予定だからここでは良かった点を簡潔にまとめておこう.
- 診断ツールで自分の才能(強み)が分かる
- 無意識に表れる思考・行動・感情が言語化される
- 膨大なデータベースから算出されるため,信頼度が高い
事実,近しい友人に結果を見せたところ,”ああ,お前だわ”とも言われた. - 自分の強みを客観的に評価してくれるため,強みに自信が持てる
参考までに私の結果の一部を載せておく.
まとめ
・自己分析は重要
・未来について考えることで大きく差別化
・友人と助け合おう
最後に,経験済みだから分かるがこれを実践するのは非常に大変だ.
だが, ここまで実践出来れば就活の7割は終わったと思っていい.